ブランパンと言えばやっぱりダイバー
バチスカーフのチタンは最上級の「グレード23」
あらゆるダイバーズウォッチの元祖、それがブランパンのフィフティファゾムス。潜水時間を計測できる逆回転防止ベゼルを初めて搭載した腕時計であり、長きにわたり時計デザインに多大な影響を与えてきた。
1950年代、スキューバダイビングを世に広めた海洋学者のジャック=イヴ・クストーは、このフィフティ ファゾムスをつけて海に潜り、未知だった深海の世界を案内した。
1960年代、米海軍のために製作した同モデルでは軽量なチタンを採用。今でこそメジャーなチタンだが、この時代にすでに導入していたとは、ただただ驚きである。その事実をオマージュし、昨年チタン製ブレスレットのフィフティファゾムスが発表されたのは記憶に新しい。
今回のニュースは、フィフティファゾムスから派生した人気ダイバーズ、バチスカーフからもチタン製新モデルが発表されたこと。採用されたチタンは「グレード23」。
上級チタンの説明として「グレード5」は聞いたことがあるだろう。このグレード23チタンは、さらにその上をいく最上級チタン。侵入型元素の量を減らしたグレード5の高純度バージョンで、時計産業で使われることはほとんどない。ブランパンのチタン製ダイバーズは、紛れもなく最強だ。
ブランパンはチタンの先駆者
アンスラサイトカラーは手作業でサテン仕上げ
シリコン製ひげゼンマイを採用したパワーリザーブ5日間の自社製キャリバー1315を搭載。ベゼルにはセラミック製のインサートとリキッドメタルTMの目盛りスケール。30気圧防水。自動巻き。径43㎜。チタンケース。セイルキャンバスストラップ。125万4000円(チタンブレスレット仕様152万9000円もあり)。